精神保健福祉士の短期養成施設ってどんな人が対象?

養成施設

「精神保健福祉士の資格を取りたいけれど、なるべく短い期間で取得できないかな?」

「社会福祉士の資格を取得しているので精神保健福祉の専門科目だけ履修して、精神保健福祉士の受験資格を取得したい」

と考えている方には短期養成施設がお勧めです。

本記事では、短期養成施設の対象者や、短期養成施設の入学要件、養成期間の目安について詳しく解説します。
特に、実務経験のある方や社会福祉士の資格をすでに持っている方は対象になるかもしれません。短期養成施設の入学を検討することで、より短期間で資格取得を目指すことができます。

1.精神保健福祉士の短期養成施設とは?

短期養成施設とは、すでに社会福祉士の資格登録をしていたり、福祉系の大学等で基礎科目を履修しているなどで特定の条件を満たす人が一般養成施設(通学1年、通信1年6か月程度)よりも短い期間で精神保健福祉士の受験取得を目指せる養成施設を指します。

学校によっては短期養成施設のみ開講していたり、一般養成施設と短期養成施設両方あるところもあるので、学校を決める際はどうなっているか確認しておきましょう。

● 対象となる人

  • 福祉系大学等(4年制)で基礎科目を履修
  • 福祉系短大や専門学校等(3年制)で基礎科目を履修+実務経験1年以上
  • 福祉系短大や専門学校等(2年制)で基礎科目を履修+実務経験2年以上
  • 社会福祉士の資格登録をしている

精神保健福祉士養成課程ではないけれど、福祉系の大学や短大等で福祉領域や福祉関連領域の科目を履修している場合は、基礎科目に相当する科目を履修していると見なされ、短期養成施設の対象となる場合があります。

特に社会福祉士の資格を持っている方や実務経験のある方は、実習も免除となる場合が多く、さらに負担が軽減されます。

● 基礎科目とは?

上記の「基礎科目」とは、精神保健福祉士の受験資格を得るための科目のうち、福祉分野や福祉関連分野の基礎的な知識や技能を習得する科目です。

これに対して「指定科目」とは、精神保健福祉士の受験資格を得るために必要な科目すべてを指します。

つまり、精神保健福祉士の受験資格を得るための指定科目」の一部が「基礎科目」になります。

それでは、「基礎科目」とはどんなものがあるのか、具体的に見ていきましょう。

1.医学総論

2.心理学と心理的支援

3.社会学と社会システム

4.社会福祉の原理と対策

5.地域福祉と包括的支援体制

6.社会保障

7.障碍者福祉

8.権利擁護を支える法制度

9.刑事司法と福祉

10.社会福祉調査の基礎

11.ソーシャルワーク基盤と専門職

12.ソーシャルワーク演習

福祉系の大学等を卒業していなくて短期養成施設の対象にならない場合でも、基礎科目の中で1つでも履修している科目があれば、免除になる場合があります。

特に、「医学概論」、「心理学と心理的支援」、「社会学と社会システム」のような科目は、一般の大学でも一般教養科目として開講されている場合が多いので、1科目でも履修していれば免除を検討してみましょう。

私も福祉系の大学を卒業していなかったので、一般焼成課程に入学しましたが、大学では「医学概論」、「心理学」、「社会学」、「精神医学」を履修していたので、これらの科目が免除になりました。

科目の名称は大学等によって異なります。これは該当するのかな?と思う科目がある場合は、卒業した大学等に確認してみましょう。

2.短期養成施設のカリキュラムは?

短期養成施設では、基礎科目以外の下記のような精神保健福祉の専門的な科目を中心に履修することになります。

通信制課程の一例として、スクーリングと実習時間の目安を記載しています。

科目面接授業時間
1.精神医学と精神医療6時間
2.現代の精神保健の課題と支援6時間
3.精神保健福祉の原理6時間
4.ソーシャルワークの理論と方法6時間
5.ソーシャルワークの理論と方法(専門)6時間
6.精神障害リハビリテーション論3時間
7.精神保健福祉制度論3時間
8.ソーシャルワーク演習(専門)9時間
9.ソーシャルワーク実習指導9時間
合計54時間(6~9日程度)
10。ソーシャルワーク実習210時間(28日程度)

スクーリングは毎週土日や、夏期休暇中に集中して開催されるなど学校によって異なります。学校を選ぶ際は、仕事との両立や学習を続けやすいスケジュールになっているものを選ぶようにしましょう。

私の場合は、一般養成施設でしたが、スクーリングは8月に集中して開催されました。夏期休暇を利用してスクーリングに通うことができたので、仕事との両立もでき無理なく学習を続けることができました。

また、学校によっては教育訓練給付金制度の対象になっており、一定の条件を満たせば給付を受けることができます。

まとめ

精神保健福祉士の短期養成施設は、既に社会福祉士の資格を持っている方や福祉系の大学等で基礎科目に相当する単位を既に履修している方にとって非常に有利な選択肢です。

通学、夜間、通信制と複数の課程があるので、それぞれのライフスタイルに合わせて選ぶことができます。

特に働きながらの方は、時間に融通が利く通信制だと無理なく資格取得を目指せるのでお勧めです。

「すでに基礎科目を履修しているので、なるべく早く精神保健福祉士の資格を取りたい」「社会福祉士を取得しているので精神保健福祉士とのダブルライセンスを目指したい」という方には、短期養成施設がお勧めです。

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