精神保健福祉士の資格取得を目指す上で、「通信制のスクーリングって何をするの?」「どのくらいあるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、精神保健福祉士通信制養成施設におけるスクーリングの内容を中心に、受講前に知っておきたい情報を詳しくお届けします。働きながら学びたい社会人や、遠方に住んでいて通学が難しい方にとって、役立つ情報をまとめています。
1.精神保健福祉士通信制養成施設のスクーリング概要
通信制での学習の中心は、テキスト学習とレポート提出による自宅学習です。
この他の学習形態として、一定期間通学して講義や演習を受けるスクーリング(対面授業)というのがあり、単位を取得して受験資格を得るためには必須のものです。
スクーリングの開催は学校によって異なります。
夏休みなどの一定期間に集中(集中型)して開催される場合もあれば、土日ごとに開催(分散型)される場合もあります。
働きながらの場合、集中型のスクーリングはまとまった休暇を取得しなければならず、仕事の上でスケジュール調整が必要です。
一方、分散型スクーリングのの場合、土日が休みの場合は休暇を取る必要はありませんが、スクーリングの時期が数か月に及ぶため、その期間はほとんど学習に費やされ、プライベートな時間が取りにくくなります。
ご家族のいる方は、ご家族にもあらかじめ伝えて理解と協力を得ておくようにしましょう。
私の場合は、集中型で8月にスクーリングがありました。精神保健福祉士の養成施設に通っていることは、入学してすぐに職場には伝えていたので、スクーリングで数日休む時も早めに伝えておきました。
キャリアアップのために資格を取りたいということで職場でも応援してもらえ、もともとシフト制だったこともあり、その期間は他の人に代わってもらいました。
こうして仕事の調整も上手くいき、無事にスクーリングに通うことができました。
精神保健福祉士の養成施設に通っていることや、スクーリングの時期は早めに職場にも伝えておき、理解や協力を得るようにしましょう。
またスクーリングの期間中はゆっくり休む時間がなかなか取れなくなりがちです。仕事や学習のストレスで気づかないうちに疲れをためてしまうこともあるため、食事や睡眠はしっかりと取り体調管理にも注意しましょう。
開催場所は学校の場合もあれば、その他の会場で行われる場合もあります。
学校によっては複数の会場で開催される場合もあり、会場を選択することができる場合もあります。
地方在住などで養成施設が通える距離にない場合は、学校以外の会場で受けることができたり、会場を選択できる学校がおすすめです。
また、それでも通学の負担が大きい場合は、宿泊して集中型のスクーリングを利用するのも一つの方法です。
宿泊費がかかるのはネックですが、毎週遠方から通う負担は軽減できます。
それぞれの事情に応じた選択や工夫をしながら乗り越えていきましょう。
2.スクーリングの目的と内容
スクーリングの内容は下記の3種類からなり、それぞれの内容に応じて精神保健福祉士として必要な知識や技術の習得を目指します。
1.講義
普段のテキスト学習やレポートだけでは理解しにくいところや、専門的な知識の取得を目指します。
終了後に確認テストやレポートのある場合があります。
2.演習(ソーシャルワーク演習)
事例検討やロールプレイなどを通して、精神保健福祉士として必要な援助技術の習得を目指します。
他の学生の意見を聞いたり交流することができるので、スクーリングの醍醐味ともいえます。
3.実習指導(ソーシャルワーク実習指導)
実習に行くときに必要なことや注意すべきことを学びます。
スクーリングの前半は講義が中心となり、後半から演習や実習指導となる場合が多いです。
スクーリングは基本的に全科目出席が必要です。一科目でも遅刻や欠席をしたりして未履修になると、再履修が必要となり受験資格を得ることができなくなります。
スクーリング期間中はできるだけスクーリングに集中できるよう、家族や職場の理解を得て事前に環境を整えておきましょう。
まとめ
精神保健福祉士の通信制養成施設では、スクーリングは必須であり、精神保健福祉士としての知識や援助技術を習得するための重要な学習要素です。
スクーリングでは、様々な年代や職業の学生と交流する機会を得ることができます。
対面での講義や演習を通じて、現場で必要な知識や援助技術を高める機会として積極的に参加しましょう。
また、自分の生活スタイルや仕事との両立を考え、スクーリングの開催時期や開催場所をしっかりと確認した上で無理なく通える(参加できる)学校を選ぶことが、働きながら学習を継続する上では大切です。
特に働きながらの場合は、仕事の調整やまとまった休暇取得が必要となるので、あらかじめ職場の理解と協力を得るようにしておきましょう。
自分に合ったスタイルで無理なく学習を続けていくことが、受験を成功させるためには大切です。
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